筑前日誌

この世で起きた事件について語ります

那覇市高校生放火殺人事件② 〜犯人の16歳少年を医療少年院に送致〜

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どうもこんにちは、筑前です。那覇市で16歳少年が自宅アパートに放火し、自身の姉を死亡させた事件で家庭裁判所医療少年院に送致する処分を行ったようです。

 

去年12月、自宅アパートに火をつけたとして逮捕された男子高校生について、那覇家庭裁判所は保護処分が妥当と判断し第三種少年院に送致しました。

この事件は去年12月、16歳の男子高校生が自宅アパートに火をつけた現住建造物等放火の疑いで逮捕・送検されたもので、この火事では21歳(当時)の姉が逃げ遅れて死亡しました。

男子高校生は刑事責任能力を問えるかどうかを調べる検察の鑑定留置を経た後、今年4月に那覇家庭裁判所に送られていました。

家庭裁判所は審判の結果先月16日に保護処分が妥当と判断し、男子高校生を第三種少年院、いわゆる「医療少年院」に送致しました。

 

家庭裁判所は審判の結果、先月16日に保護処分が妥当と判断し、犯人の少年を第三種少年院(医療少年院)に送致したようです。これを見ると分かる通り、ひっそりと処分自体は既に行われていたという訳です。

医療少年院とは、心身に著しい障害がある場合の少年が収容される場所です。事件時のニュースでは彼は取り調べで動機について意味不明な供述をしていると書かれていたため、もしかしたら犯人の少年は何かしらの精神障害を持っていた可能性があります。この事件はあまり報じられておらず、彼にはやはり精神障害があり、それが配慮されて大々的に報道されていないのでは?とも思えます。実際、はっきりとした動機も分かりませんし、姉との関係性も分かりませんし、分かっていない事ばかりです。個人的に考えられる動機は姉に何かしらの妄想を抱き、それで自宅に放火したという事ぐらいです。また、事件時の報道では「署は殺人容疑も視野に入れて詳しく調べる方針」と書かれていましたが、結局は彼が問われた罪は現住建造物等放火罪だけであり、殺人罪で逮捕される事はありませんでした。

 

今回の少年院送致にてメディアはこのまま彼の更生を考えてか取り上げる事は無くなり、そのまま事件も風化するんでしょうが、結局はっきりとした動機も、犯人の少年と姉との関係性も、彼自身の詳しい状態も結局最後まで明かされることなく、かなりのモヤモヤ感が残ったまま、この事件は終わりを迎えるでしょう。

 

彼の印象

犯人の少年の詳しい状態は分からないと申し上げましたが、実は犯人の少年についての記事が一つだけあり、その記事によると、近隣の住民は「今までトラブルは聞いた事がない、なぜ家庭内でこんな事になったのか」と話しており、近くに住む女性は犯人の少年が中学生だった頃に朝方に教員が家まで迎えに来ていたのを覚えているといい、「おとなしそうな子だった、それからあまり見ていないが、何があったんだろう」と話していたようです。

犯人の少年が中学生の頃に教員が迎えに来ていたというのを聞くと、彼は不登校だったとも考えられます。そして近くに住む女性はそれからあまり見ていないと話しており、彼はもしかしたら、所謂引きこもりの状態になっていたのかもしれません。