筑前日誌

この世で起きた事件について語ります

豊橋車暴走3人死傷事件① 〜被告の男、初公判で殺意を否認〜

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どうもこんにちは、筑前です。今日は前から個人的に注目してた事件の初公判が開かれたので取り上げたいと思います。

 

愛知県豊橋市で2020年7月、除草作業の現場に乗用車が突っ込み3人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた無職の青野圭被告(28)=静岡県掛川市=の裁判員裁判初公判が23日、名古屋地裁岡崎支部(村瀬賢裕裁判長)で始まった。青野被告は「殺意はありません。誰かを殺そうと思って暴走はしていない」と述べ、起訴内容のうち殺意については否認した。公判では殺意の有無や程度などが争点となる。検察側の論告求刑は27日、判決は6月3日の予定。

 起訴状によると、20年7月27日、無差別殺人をしようと考えて豊橋市の県道で時速130キロまで乗用車を加速させ、除草作業が行われていた現場で交通整理をしていた警備員の夏目喜生さん(当時46歳)=愛知県田原市=をはねて死亡させ、止まっていた軽トラックに衝突。弾みで現場にいた別のパート男性2人の胸や手の骨を折る重傷を負わせたとされる。3人と面識はなかったという。

 青野被告は愛知県警の取り調べに「人を殺したかった。神になりたかった」と供述。名古屋地検岡崎支部は被告を鑑定留置し、刑事責任を問えると判断し20年12月に起訴した。【藤顕一郎】

 

青野被告は事件直前、約500m逆走後に赤信号を無視して加速し、130kmものスピードを出して被害者を撥ねて殺害し、止まっていた軽トラックに衝突し、その弾みで現場に居た別の男性に重傷を負わせるという悪質な無差別殺人です。青野被告は「殺意はありません」と殺意を否認していますが、「人を殺したかった」という供述や現場にブレーキ痕が無かった事から殺意が認定されると思います。また、この裁判では検察側がどういう求刑をするのかが気になる所です。同種事案である清掃ボランティアの男女を撥ねて殺害した盛藤吉高被告は第一審で死刑判決が下されています。ただ、盛藤が死者2人に対して、青野は死者1人なので検察側の求刑は「残虐で悪質な無差別殺人」として無期懲役になるかと思います。