筑前日誌

この世で起きた事件について語ります

福山市主婦殺害事件① 〜初公判の見通し立たず〜

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どうもこんにちは、筑前です。起訴以降に何も続報無いな〜と思っていた事件の記事が出てたので取り上げます。

 

福山市明王台主婦殺害事件 弁護側 DNA鑑定の信用性など争う姿勢

 

2001年、福山市明王台で主婦が殺害された事件。

殺人などの罪に問われている被告の弁護団は、裁判でDNA鑑定の信用性などについて争う方針を明らかにしました。

福山市の無職竹森幸三被告(67)は2001年、福山市明王台の住宅で当時35歳の主婦の腹を果物ナイフで刺すなどし失血死させたとして、殺人などの罪に問われています。

竹森被告の弁護側は会見で警察の取り調べ内容の一部を明らかにしました。

取り調べでは「思い出すまで待つ」「記憶にないは通用しない」などと言われ精神的に追い詰められた状態で自白調書が作成されたことなどから、任意性、信用性がないと主張。

またDNA鑑定で現場の遺留物から出たDNAと竹森被告のDNAが完全に一致していないことなどを争うとしています。

犬飼俊哉弁護士「被告人のDNA型が被害者宅から出たという前提自体がDNA型の鑑定書によって裏付けられないと弁護側としては考えている」

弁護側によりますと初公判の時期は見通しがたっていないということです。

 

竹森幸三被告が逮捕されたのは去年で、事件を起こしたのが2001年なので逮捕まで20年かかったという事です。未解決事件の被疑者の逮捕に20年かかったというのは警察によると最長らしいです。さて、竹森幸三被告は当初は犯行を認めておりました。(以下引用)

 

竹森被告は今年10月25日、広島県警に殺人容疑で逮捕された際、「記憶にない」と容疑を否認。捜査関係者によると、その後の取り調べで「事件当日に主婦方へ行き、トラブルになって刺した」などと関与を認め、金目的との趣旨の供述もしたという。一方で「殺すつもりはなかった」と殺意を否認しているという。

 

しかし起訴後に竹森幸三被告の弁護側が無罪主張をする方針になりました。

 

2001年2月、福山市明王台5丁目の主婦=当時(35)=が自宅で刺殺された事件で、殺人と住居侵入の罪に問われた無職竹森幸三被告(67)=同市西新涯町1丁目=が、広島地裁で開かれる裁判員裁判で無罪を主張する方針であることが7日、弁護人への取材で分かった。竹森被告は「やった記憶はない」と事件への関与を否定しているといい、自白調書の任意性を争うという。

 

竹森幸三被告が冤罪なのかについてですが、彼が白とは到底思えないです。やっぱり一番の理由は事件現場に残っていた被害者の靴下に残っていた血痕が彼のDNA型と一致した事でしょう。竹森幸三被告は2021年の夏頃に銃刀法違反の容疑で捕まり、その時に任意で採取したDNA型が現場の物と一致したということです。上記の記事では「またDNA鑑定で現場の遺留物から出たDNAと竹森被告のDNAが完全に一致していないことなどを争うとしています。」と書かれていますが、過去の判例を見ると裁判ではDNAの信用性が認められて有罪になると思います。

しかし未解決事件でまだ時効が存在した頃に時効ギリギリで犯人逮捕された例はありますが、(城丸君事件、北方事件など)

何十年越しに被疑者逮捕された事件はかなりの確率で無罪になっています。そこが心配な点ではある。