横浜麻雀店放火殺人事件① 〜8人死傷の放火殺人の動機は〜
どうもこんにちは。ちくぜんです。今回は少し昔の事件を取り上げます。
1999年5月23日 横浜・マージャン店7名焼殺事件
午後4時ごろ、横浜市鶴見区中央のマージャン店「リーチ麻雀ミナミ」から出火。
25分後に鎮火されたが、店舗兼住宅330㎡のうち、1階の店舗部分40㎡が焼けた。
焼け跡からは経営者、店長、客ら6人の焼死体が見つかり、2人が重傷。さらに重傷者のうち1人も翌日死亡した。
負傷した人の証言から、焼死した店長・菅原勝雄(55歳)がガソリンを撒いて火をつけたということがわかり、
菅原が近くのガソリンスタンドでガソリンを購入していたこともわかった。
菅原は同じく焼死した経営者・山本孝さん(51歳)から無断で勤務を休むなどしたため「給料を減らす」などと
言われており、菅原は「自分が死ぬ時は社長も道連れだ」と漏らしていたという。放火直前には口論となっていた。
捜査本部は放火殺人と断定し、被疑者死亡のまま菅原を書類送検した。
無断欠勤をして経営者の男性に「給料を減らす」と言われたのはただの自業自得としか思えない。そしてさらに「自分が死ぬ時は社長も道連れだ」というのは、あまりに理不尽な理由であり、生きていたら口論で激高して衝動的に起こした犯行の可能性があったにしても死刑判決は確実だったでしょう。この死者6人と言うのは、1980年の新宿西口バス放火事件、1984年の夕張保険金殺人事件、2000年の宇都宮宝石店放火殺人事件、2017年の日立妻子6人殺害事件と並ぶ死者数です。この4つの事件は一応どれもある程度は有名な事件で、日立の事件以外はインターネットが普及していない時の事件ですが、今でもYouTubeで事件についての動画が作られたりしていて有名です。しかしこの事件は、犯人が死亡してしまったせいなのか、事件の知名度がもはや0に近い上、「風化」という言葉が1番しっくり来る程に風化してしまっています。放火殺人で被疑者死亡で終わった事件と言うと、2021年の大阪北新地ビル放火殺人事件の谷本盛雄容疑者を思い出します。谷本容疑者もビルに入居していたメンタルクリニックに放火して26人を殺害した上に自身も死亡しました。もし菅原容疑者が生きていて、裁判で死刑判決を下されていたりしたら、この事件はここまで知名度が無い事件になってはいなかったでしょう。