筑前日誌

この世で起きた事件について語ります

東京大学前刺傷事件② 〜犯人の17歳少年、家裁送致〜

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どうもこんにちは、筑前です。共通テスト当日に東京大学前で3人に重軽傷を負わせた17歳少年が家裁送致されたようです。

 

今年1月、大学入学共通テストの会場だった東京大学の前で受験生ら3人が刃物で刺された事件で、逮捕された男子高校生が家庭裁判所に送られました。

今年1月、大学入学共通テスト会場の東京大学の前で、受験生の男女らあわせて3人が刃物で刺され重軽傷を負った事件で、警視庁は、名古屋市の高校の2年生だった17歳の少年を殺人未遂などの疑いで逮捕し、送検していました。少年には刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置が行われていましたが、東京地検は27日、殺人未遂などの非行内容で家庭裁判所に送りました。地検は刑事責任を問えると判断したとみられ、家庭裁判所が今後、処分を決めることになります。

少年は逮捕後の警視庁の取り調べに対し、「医者になるために東大を目指してきた」「医者になれないなら、人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えるようになった」と供述していたということです。

 

犯人の17歳少年の生い立ち、素性は以前に取り上げたので興味があったらそちらをご覧ください。少年は2月26日より鑑定留置が行われていましたが、家裁送致されたという事なので少年は完全責任能力があると判断されたようです。少年は家庭裁判所にて少年審判が開かれて処分が決まる事になりますが、前回取り上げた際にも言いましたが家庭裁判所に送られても観護措置がある為に、彼の処分が決まるのにもう少し時間がかかるでしょう。この事件では犯人の少年に同情出来るという意見がありましたが、この事件は社会を震撼させた悪質な通り魔事件であり、個人的には「人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと思った」というのは全く同情出来ない身勝手な動機であり、おそらくは1年間を受験勉強に費やし、共通テスト当日に刺されてしまった高校生2人の気持ちを考えるとあまりに可哀想なので厳しく逆送して欲しいところですが、心配な点は家庭裁判所に少年が犯行に至るまでの経緯が少年に有利な点と見なされてしまい、それによって酌量されてしまい、少年院送致などになってしまう事です。少年は東大合格者も何人か出す名門高校である東海高校の生徒であり、彼は最難関と言われる東大理三を目指していたといいます。しかし高校2年の頃から成績が下がっていき、担任から東大理三は無理と言われ、それで心が折れたというのが事件までの大雑把な経緯です。もしかしたらこの経緯が彼にとって有利な点と見なされ、同情されて少年院送致となってしまうかもと言いたいのです。