筑前日誌

この世で起きた事件について語ります

北九州市ストーカー殺人事件② 〜元交際相手の男に懲役17年判決〜

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どうもこんにちは、筑前です。北九州市のストーカー殺人事件で被害者の元交際相手の篠田勝治被告は懲役22年を求刑されていましたが、懲役17年の判決が下されました。

 

北九州市で去年11月、元交際相手を刺して殺害したなどの罪に問われている男の裁判員裁判です。福岡地方裁判所小倉支部は26日、被告の男に懲役17年の判決を言い渡しました。

福岡県中間市の元会社員・篠田勝治被告(53)は去年11月、元交際相手である内田理恵さん(当時49)の自宅アパートに押しかけ、刃物で複数回刺し、殺害したなどの罪に問われています。

篠田被告は事件の約10日前、ストーカー規制法に基づいて、内田さんへのつきまといの禁止命令を警察から受けていました。

これまでの裁判で篠田被告は「殺意はなかった」と起訴内容を一部否認してきました。

26日の判決で福岡地方裁判所小倉支部の井野憲司裁判長は、「複数回、骨を貫通するほどの強さで刺すなどの行為は、人を死亡させる危険性が極めて高かった」として殺意は強固だったと指摘しました。その上で「意のままにならない被害者に激高したという殺意の動機は身勝手」などとして、篠田被告に対し懲役17年の判決を言い渡しました。

 

前回取り上げた際は弁護側が傷害致死罪を主張していましたが、あまりにそれは無理がありすぎる主張で、裁判長は「複数回、骨を貫通するほどの強さで刺すなどの行為は、人を死亡させる危険性が極めて高かった」として殺意は強固だったと指摘しました。その上で「意のままにならない被害者に激高したという殺意の動機は身勝手」などとしましたが、なんと検察側の求刑である懲役22年に対して懲役17年の判決が下されました。一応裁判では弁護士への情けで「8掛け」というのがありますが、いくら8掛けをしても懲役20年、懲役21年ぐらいになるはずであり、ここまで減刑されないはずです。そうすると一体裁判長は何を思ってこんなに減刑したのかが気になります。何も身勝手な動機に酌量の余地は無いですし、犯行も残虐なものです。それなのに求刑22年に対して5年も減刑した懲役17年という判決は亡くなった被害者への冒涜としか思えません。こんな判決がよく出るせいで日本の司法は狂ってるとかやら言われるんですよ。