筑前の事件趣味。

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東京大学前刺傷事件① 〜東大合格に執着し続けた少年の生い立ち〜

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どうもこんにちは、筑前です。この事件はこのブログを始める前に起きた事件なので取り上げるタイミングが無くなってしまい、今更での紹介となりましたが、取り上げさせていただきます。

今回は主に犯人の少年の生い立ちを紹介しようと思いましたが、事件を知らない人もいると思うので軽く紹介しましょう。

 

1月15日午前8時30分頃、大学入学共通テスト会場となった東大農学部の正門前で事件当時17歳だった少年Aは「偏差値73の東海高校から来た。実力はある。来年、東大を受験する!」と喚きながら受験生の男女、72歳の男性を切り付けて重軽傷を負わせた。また、少年Aは犯行の2時間半ほど前に現場付近を下見し、犯行の10分前には東京メトロ南北線の電車内など8ヶ所以上で火の付いた着火剤を投げ入れた。少年Aは取り調べに対して「勉強がうまくいかず、事件を起こして死のうと思った。医者になるために東大を目指していたが、成績が1年前から振るわなくなり、自信をなくした。医者になれないなら、人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと思った。リュックに液体を染み込ませて火をつけようとしたが、うまくいかなかった」と供述していた。また、彼はノコギリやナイフに加えて、4リットル以上の可燃性の液体と火炎瓶を所持していたようです。

 

これで軽く事件概要を話しましたが、ここからは少年Aの生い立ちについて取り上げます。生い立ちなどはネットから拾ってきた情報なのでもしかしたら正しくないかもしれませんが、それはご了承ください。

少年Aは2004年6月に名古屋市名東区で長男として生まれました。彼の父親は私立大学の職員だったようであり、祖父も元農業協同組合の地元の名士だったようです。彼の両親は別に勉強を強制することは無かったようですが、彼は小学4年生から5年生の頃に自主的に勉強を初め、成績も平均より上という程度だったようです。中学校に進学した後は吹奏楽部に所属し、クラリネットを担当し、熱心に取り組んで大会にも出てたようで、部活の仲間全員に感謝の手紙を送るなど優しい一面があったようです。その一方で中学3年生の時に片思いしていた女子生徒に年賀状を送るためにしつこく住所を聞くなどして、女子生徒に引かれてしまったという話があるようです。さらに中学3年生の秋頃に国語の授業で古文の暗唱を発表した際に上手くいかなかった事でショックを受けたのか、その場で突然カッターナイフを取り出して手首を切り始めるという騒ぎを起こしています。彼は高校受験で東海高校に合格し、入学を果たします。少年Aの通っていた高校である東海高校は東大合格者を出すなど名門高校だったようです。東海高校の1学年約440人のうち、400人が「内来生」と呼ばれる中学からの内部進学者でしたが、彼は残りの40人程を占める高校から入学した「外来生」だったようです。そんな中でも入学後は頑張って勉強し、高校1年生の時点では学年で50番以内の成績を残していたようです。そして少年Aが目指していたのは日本で最難関とも言われている「東大理科三類」で、定員は約100人の医学部に進学できるというコースだったと言います。しかしそもそも東大理三を目指すようになったのは、高校受験の際に開成高校などを受けるも、全部落ちてしまい、東海高校しか受からなかった事に由来するそうです。少年Aは入学した時から「大学では絶対1番を目指す」と言っていたようです。成績の上位を占めるのは地頭が良い内来生のようであり、内来生と外来生の間には明白とも言える線引きがあったようで、少年Aは高校1年生の秋に生徒会役員選挙に立候補して「スマホの校内持ち込み禁止」を公約に掲げましたが、外来生なのに選挙に出るの?と周りに思われてしまい、若干浮いてしまったようです。それはさておき彼の学業の話に戻しますが、高校1年生の頃は成績が順調だった彼ですが、高校2年生になると成績が下がっていき、100番以下に急落してしまったということです。東海高校ですら東大理三に進学できるのは年に1人か2人という狭き門。100番以下になってしまえば合格の可能性は殆ど無く、そうした状況から2021年9月の三者面談で職員から「東大理三は無理」と言われてしまったようです。少年Aはこの職員による宣言で心が折れてしまったと後に語っています。また、2021年6月に中学時代に片思いしていた女子に突然電話をかけ「結婚を前提にお付き合いしてください」「僕の賢い遺伝子と、あなたの美貌の遺伝子が合わさった子を作りたいです」と求婚し、この女子にドン引きされたようです。

 

ここまで見てきて、彼にはアスペルガー症候群のような発達障害があるのではないかと思いました。例えば、アスペルガー症候群の主な症状として「ある特定の物事に強い興味やこだわりを示す」というのがありますが彼も東大理三に異常な程に執着しており、東大理三以外の進路を考えていた事は全く見受けられず、「東大理三じゃないとダメだ」という考えが彼にあったと考えられます。また、犯行時に彼はわざわざ制服に着替えていたり「偏差値73の東海高校から来た」と喚いたりしていたという行動を見ると「高学歴」に対する強い拘りがあったんでしょう。また、彼は自分より成績が下の生徒を煽るような発言をしていたという情報もあり、「偏差値73の東海高校から来た」という発言も自分より下の人間を見下しているような発言とも取れます。また、アスペルガー症候群のもう1つの症状である「周囲の人間との交流が難しい」というのも彼に当てはまり、女子生徒にしつこく住所を聞いたり、突然片思いしていた女子に電話をかけて求婚をする等の行動も、もしかしたらそのような事から来ている行動なのかもしれません。また、彼は今年の2月26日から3ヶ月間の鑑定留置が行われており、もうすぐ鑑定留置が終わり、鑑定の結果が出る頃だと思われます。鑑定が終わると家庭裁判所に送られるかと思いますが、家庭裁判所での流れを説明すると、検察官が少年に何らかの処分を行うのが相当と判断した場合には家庭裁判所に事件送致を行い、その後に家庭裁判所が審判を行うかどうかを決定することになり、審判を行う事が決定されると家庭裁判所の調査官が少年本人や家族から事情を聞くなどして、少年の要保護性がどの程度かを調査を行います。この調査には時間がかかるために必要があると判断されれば、2週間の観護措置決定がなされます。観護措置とは少年に関する調査を進めていくために、少年を一定期間少年鑑別所に送致を行い、鑑別所の中で生活を行わせる事です。観護措置の期間は原則として2週間ですが、最大まで8週間延長することが出来ます。多くのケースでは概ね、4週間程度行う事が多いようです。そして調査官による調査が一通り終わり、調査官からの意見が出揃った所で観護措置が終了し、少年審判が開かれるという流れです。そして少年審判で少年院送致などの保護処分にするか逆送にするかというのを決めるのですが、この事件は共通テスト当日に東京大学の前で3人が切り付けられて重軽傷を負うという重大事件で、社会的影響を大きかったですが、死者が出ていないのと彼の動機もある程度は同情して貰えて情状されるかもしれないので、少年院送致となる可能性が高いかと思います。もし仮に逆送されて起訴されても、彼は犯行当時17歳だった為、実名公表がなされる事はないです。