筑前日誌

この世で起きた事件について語ります

北海道知床半島沖観光船浸水事故⑤ 〜運行会社社長、初の記者会見で土下座〜

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どうもこんにちは、筑前です。もうこのブログで何度も取り上げていますが、今度は事故後で初の記者会見が開かれたので取り上げます。

 

北海道斜里町知床半島沖で26人が乗った観光船KAZU1(カズワン)が遭難した事故から5日目。観光船の運航会社の社長が4月27日午後、事故後初めて記者会見を開きました。

 知床遊覧船の桂田精一社長は、27日午後4時49分、斜里町内の会見場に姿を見せました。

 桂田社長は冒頭、「この度は、お騒がせして申し訳ありませんでした」と土下座しました。

 続いて「この度は。当社の船舶のクルーズの中で、大変な事故を起こしてしまい、亡くなられた被害者の方々、捜査中の被害者の方に対して大変申し訳ございませんでした。亡くなられた被害者のご家族、捜索中の被害者の家族に大変な負担をかけている。申し訳ございませんでした。捜索中の被害者の方々が1日も早く見つかるよう心よりお祈りするとともに、当社としては捜索中の被害者の方の捜索するためできる限りを尽くしていく。当社として、この度は大変申し訳ございませんでした」と謝罪し、再び土下座しました。

 報道陣から「家族への説明会では何を話し、家族の方はどう反応したか。それを見てどう感じたか」との質問について、桂田社長は「今のところ私としては、正直なところ、謝罪をするしかございません。内容としては、大切な家族を失ったわけでありますので、まだ捜索中の方もいらっしゃいます。ただもう見つかった方もいらっしゃいます。謝罪しても謝罪のしようがございませんでした」。

 また「この謝罪に対してご家族の反応は? それを見てどう思った?」との質問については、長い無言のあと、「私ができる限りのことをやってあげたい」。

 「家族からの反応は? 謝罪に対しての反応は?」との質問には、「やはり、やり場のない感情も含め、私としては精一杯それを受け止めるだけの会見になってしまいました」と話しました。

 事前に配られた会見資料によりますと、事故があった4月23日の午前8時ごろ、「船長の豊田氏から午後からの天候が荒れる可能性があるが、当日午前10時からのクルーズは出航可能と報告あり。この時点で風と波も強くなかったので、海が荒れるようであれば引き返す条件付き運航とすることを豊田氏と打ち合わせ、当日の出航を決定した」

 また同日午前8時30分、「当社の他の船長から当社の無線のアンテナが故障しているとの報告をがあり、すぐに業者に修理を依頼した。当社の無線の故障は、携帯電話や隣接する他の運航会社の無線でのやり取りも可能であるため、出航を停止する判断はしなかった」などとしています。

(KAZU 1の「ワン」は正式にはローマ数字)

 

まず、社長は「傷に気づかなかった」「私はいけると思ってた」とかふざけたような言い訳をしたのも謝るべきだと思います。事故当日に船長と海が荒れるようなら引き返す条件付き運航として当日の出航を許可した会話もあったみたいですが、そもそも海の事や船の事を何も知らないような社長が経験不足の船長に運航を許可してしまうのがおかしいと思います。そしてさらに同日に無線のアンテナも壊れていたようで、業者に修理を依頼したようですが、当社の無線の故障は携帯電話や隣接する運航会社の無線でのやり取りも可能なので出航を停止しなかったという言い分ですが、結局は全てにおいて「まぁいいでしょ」というのを感じてしまいます。その甘い考えが今回の最悪の事故に繋がったという訳です。この人災を起こした社長は厳しく罪に問われるべきです。