筑前日誌

この世で起きた事件について語ります

北海道知床半島沖観光船浸水事故① 〜救助された9人のうち8人が意識不明〜

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どうもこんにちは、筑前です。今回はこちらを取り上げます。

 

【速報】新たに2人救助もうち1人意識なし これまでに9人発見 北海道・知床半島沖の観光船事故

北海道・知床半島沖で乗員乗客26人が乗った観光船と連絡が取れなくなっている事故について、海上保安庁は、現場周辺で新たに2人を発見し、救助したと発表しました。

2人のうち1人は意識がないということです。

現場周辺では、これまでにあわせて9人が発見・救助されていますが、うち8人が意識不明の状態だということです。

「知床遊覧船」が所有する観光船「KAZUⅠ」は23日午後1時15分ごろ、知床半島オホーツク海側を航行中に「船首部分が浸水し沈みかかっている」と海上保安庁に通報しました。

船は19トン、 全長12メートルで子ども2人を含む26人が乗っていましたが、23日午後3時ごろ、会社に「30度傾いている」と連絡したのを最後に消息が途絶えました。現場の海域付近の波の高さは3メートルで強風と波浪の注意報が出されていました。

知床遊覧船は「26人は救命胴衣を着用していた」と説明していますが、当時、海水温は2℃から3℃程度だったとみられています。

 

救助された9人のうち、8人が意識不明という事ですが、意識を取り戻す可能性は低いでしょう。「30度傾いている」という発言を聞くと船が転覆、座礁したように聞こえるので、何かしらの物体に船体が当たり、それで穴が空いた可能性があると専門家が言っていました。おそらく2度から3度の極寒の海に落とされてしまったということでしょう。寒い海にずっと居ると低体温症に陥り、死の危険があります。また、この会社では去年の4月に接触事故、去年の5月に座礁事故が起きていたようです。

 

 国土交通省北海道運輸局は、観光船の運航会社「知床遊覧船」に、近く海上運送法に基づく特別監査に入る。安全管理規定を順守しているかどうかを確認したうえで、不備があれば行政指導を行う。

 同局によると、同社は知床半島周辺の海で、昨年5月に海上の浮遊物との接触事故、6月には座礁事故を起こしている。同局は相次いで事故を起こしたことを重く見て、同年7月に輸送の安全確保に関する指導を行った。同社からは「安全確保を最優先する意識を定着させる」旨の改善報告書が提出されていたという。

 

これは未然に防げた事故なのではないでしょうか、上記に書かれている座礁事故や接触事故を起こした船と今回のKAZUⅠは同じであり、座礁事故や接触事故で入ったであろう傷を何も修復せずに運行をしていた結果、船首部分に事故で入ってしまったであろう亀裂から水が侵入し、浸水したという事は考えられます。実際このように書かれています。

 

NHKは同地域の別の船舶運航会社の関係者の話として「事故が起きた『KAZU1』は昨年座礁して船首部分が壊れたが、修理していないように見えた」と話した。

 

さらに事故現場周辺の北海道網走地方には23日午前から強風注意報と波浪注意報が出されており、出港した漁船もこの日の午前中に港に戻ったと言いますが、このKAZUⅠはそんな状態にも関わらず午前10時に出港してしまったようです。

 

つまり天気が悪く、強風注意報や波浪注意報が出ていた状態にも関わらず、今回のKAZUⅠ出港してしまったという事です。目先の利益を考えていた結果、このような事態になってしまったのでしょうか?

一刻も早く事故に合われた方の救助をお祈りします。